マルチメディア無線通信における符号化率可変制御方式
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概要
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音声,画像,データといった異なるメディアを無線で伝送するマルチメディア無線伝送は今後注目を浴びる技術である.無線通信の場合,マルチパス,干渉雑音などにより,誤りが発生する場合があり,これを補償する技術の1つとして誤り訂正がある.誤り訂正は符号化率と誤り訂正効果が要求される品質を満足するように設計される.マルチメディア通信を行なう場合,各メディアによって要求される伝送容量,誤りに対する条件が異なる.本稿では,伝送するメディアごとにFECの符号化率を可変する方式を提案し,ATMセルを無線パケット化し,これに符号化率可変FECを適用する場合についてその原理及び構成を示した.また,提案する方式の効果について符号化率を考慮した情報伝送効率をパラメータにして理論解析を行ない,その有効性を明らかにした.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-05-20