言語の理論とコミュニケーション媒体としての言語
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概要
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従来の言語の理論とその実践の歴史を俯眼し、コミュニケーションのための人間の言語活動にどのように拘わってきたか見る。その上で、言語活動を行う主体を含めた対話の系全体を捉えることを目的として、原初的な対話とその未分化な発話におけるコミュニケーションの問題を動的な言語観の立場にたって論じる。そこでは、文法的な構造をもたない未分化な発話と省略を含む文との関係を議論し、未分化な発話においても間接的な行為伝達が成り立つであろうことを論じる。このことは、原初的な対話がコミュニケーションを可能とすることを示す。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-12-21