HMMを用いた環境音識別の検討
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概要
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実環境において音声によるコミュニケーションを行なう場合、人間は音場の中から対象となる音源つまり、発話者を同定し、その方向から来る音に聞き耳を立て、相手の音声の認識を行なう。このとき、人間はそれらの環境音の中であっても音声を識別し発話を認識することができる。したがって、自律移動ロボットなどのシステムにおける音声認識を考える場合についても、環境音と音声を識別することは大変重要になる。本稿では種々の環境音が存在する状況において音声認識を行なうための第一歩として、HMMを用いた環境音の認識実験および環境音と音声の識別を試みる。3状態IIMMによる90種類の環境音に対する認識実験では95.4%の認識率が得られた。また、本稿では環境音のクラスモデルを用いたHMM合成法を提案する。提案法を用いて環境音の重畳した音声に対する認識実験を行なった結果、音声区間の前の雑音を使用して雑音モデルを学習する従来のIIMM合成法に対して高い認識性能が得られた。
- 1999-12-20
著者
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