双方向ループバスモデルの近似解析
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概要
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本論文では,スロットが互いに逆方向に進行する2本のバスに接続されたいくつかの端末(待ち行列)からなるシステムの特性を解析する.各端末には独立にセルが到着し,空きスロットに乗せられて終端局に送られる.また,終端局から送出されるスロットには,いずれかの端末あてに下りセルが乗せられていることもあるとする.そのようなスロットはあて先端末およびその下流の端末によって利用可能とする.このように双方向バス構造とするのはシステムの信頼性の向上と端末間の不公平性の軽減のためである.このシステムの解析のために,まず一つの待ち行列のみからなる基本モデルの厳密解を求める.次にこの結果を利用して対象モデルの近似解析を行う.対象モデルの厳密な特性解析は極めて困難なので,ここでは二つの近似解法を提案する.これらの近似解法の有効性はシミュレーションとの比較によって評価され,下りセルがない場合に対しては十分に精度の良い解析法が得られたと言える.また,下りセルがある場合についても,かなり精度の良い解析が行えることがわかった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-03-25
著者
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