分散モジュール構造の交換システムにおける試験制御方式
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概要
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複数の機能分散および負荷分散されたモジュールから構成する大規模な交換システムでは,障害発生時には障害位置の分析ばかりでなく,呼接続の正常性確認まで自動的に試験できる試験制御方式の確立が必要である.本論文では,分散モジュール構造の交換システムを上位,下位のモジュールに階層化し上位には下位の試験実行を並列に行うための試験制御機能を,下位には各種試験装置やこれらの試験実行制御機能を具備し,モジュールを構成する上位,下位の機能ユニット装置にも同様に試験制御機能や試験実行制御機能を具備させることによって,システム全体の試験の高速化,試験対象範囲の拡大を図る試験制御方式を提案する.交換システム全体の正常性を確認する試験では,従来のシーケンシャルな試験制御方式を適用した試験実行時間に比べて,1/[(モジュール数)×(モジュールを構成する機能ユニット装置)]に短縮できる.保守者が試験起動して行う試験と交換システムが障害時に自動的に行う試験で試験制御を行う試験エージェントを共通に利用することによって,障害位置の分析ばかりでなく発信接続試験や着信接続試験を行い呼接続の正常性確認まで含めて実現できることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-06-25
著者
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