光ファイバ無切断型通話装置
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概要
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ノンメタリック光ケーブルの保守工事時における作業者間の連絡は,光ファイバを介して行われる.これまで,光ケーブル接続点における通話は,光ファイバをいったん切断して通話を行っていたが,作業性・信頼性の面から好ましい方法とは言えない.そこで,光ファイバの曲げ損得性に着目し,光ファイバをU字形に曲げ,その曲げ径を微少に変化させることによって,光ファイバ中の伝搬光を強度変調できることを明らかにし,光ファイバを切らずに通話を可能とする無切断光通話装置を開発した.本論文では,曲げ損特性と変調特性の相関を実験的に明らかにし,変調に最適な曲げ付与間隔領域を示した.また,端局装置および中間装置から構成される通話システムを示し,その際,中間装置に要求される最低変調度および最大挿入損値を光ファイバのばらつきを考慮し検討した.以上の値をもとに,通話可能な端局間距離および中間装置設置台数を導出した.また,端局装置にリピータ機能を付加することによって,通話可能な端局-中間装置間および中間装置間の距離を伸ばすことができ,最大80kmの線路に適用可能であることを明らかにした.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-01-25
著者
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東 裕司
Ntt営業本部保全サービス部技術協力センタ
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長谷部 光則
NTT鈴鹿研修センタ
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長谷部 光則
NTT営業本部保全サービス部技術協力センタ
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稲葉 豊明
NTT営業本部保全サービス部技術協力センタ
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桑木 伸夫
NTT営業本部保全サービス部技術協力センタ
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