DFBレーザ高速変調時のパルスパターン依存性チャープと伝送特性
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概要
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単一縦モードで発振するDFBレーザを高速変調するとパルス内で発振波長が時間的に変動(チャープ)し,長距離伝送時には光ファイバの分散により伝送特性を劣化させる.更に実際の符号伝送においては高速なパルス列によりDFBレーザを変調するためにパルスパターンに依存して波長がどのように変動するかを明らかにすることが重要となる.本論文ではこのパルスパターンに依存するチャープ特性とこれに起因する伝送特性劣化を明らかにする.パルスパターンに依存する波長変動としては,パルスの粗密に起因した温度変動による熱的な波長変動と更にギガビットオーダの高速変調においてはキャリヤの蓄積効果によりチャープ特性が変動することを示す.後者の波長変動に対してはバイアス電流を発振しきい値以上にすることでパターン依存性を軽減できるが,熱的な波長変動についてはバイアス電流を上昇させても改善されず,例えば変調電流90mAのとき発振中心波長は0.08nm程度変動することを示す.更に光源がこのように波長変動した場合に分散によりどの程度伝送特性が劣化するかを伝送系のモデルを示し,計算と実験により定量化している.
- 1995-02-25
著者
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