規則合成音声の主観評価試験に用いるTFW-PMレファレンスの検討
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概要
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本論文では, 規則合成音声の主観評価試験で用いられるレファレンスとして, 位相変調を利用した時間周波数変調 (TFW-PM) 音声を提案し, その有効性について論じる. まず, 三つの特徴量 (PARCOR合成次数, 変調度, フレーム長) をパラメータとするTFW-PM音声をレファレンスとして, 合成音声の主観評価試験を繰返し行い, このレファレンスの品質に最も大きく寄与する特徴量は「変調度(Δθ)」であることを明らかにしたうえで, 合成音声の評価値を等価Δθ値に変換し, 繰返し試験による分散最小化基準に基づいてその他の特徴量を最適化する. 更に, 変調度を唯一のパラメータとしたTFW-PM音声および振幅相関雑音付加音声を各々レファレンスとして合成音声の主観評価試験を行い, 繰返し試験, 被験者グループ (合成音声に対する熟練者/未経験者), 受聴環境 (騒音の有無) に対する合成音声の等価値の安定性について比較検討し, 上記のいずれの点に関しても等価Q値より等価Δθ値で表現したほうが安定していることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-06-25
著者
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