筆者照合へのHMM導入とその適応性に関する一考察
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概要
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音声認識等の分野で広く用いられているHMM(隠れマルコフモデル)をオフライン署名に導入したときの照合能力と適応性について述べる。HMMを音声や指紋に適用した場合、DP(動的計画法)マッチングと同等もしくはそれ以上の照合能力がこれまでの研究により報告されている。しかし、署名照合に関して両者の方法を比較した場合、HMM法の方が劣ることが判明した。HMMでは特徴パラメータの統計的確立遷移の推定精度に影響を受けるため、DPマッチングで用いる登録データ以上に多量のデータを用意する必要があり、多くのデータの登録が難しい署名照合に適応しにくいことを示す。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-12-17