文字認識の変遷 : 技術、商品、産業
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概要
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過去約30年に亙って行われてきた文字認識の研究、商品の開発、産業の振興を振り返り、21世紀に向けての新たな位置付けや展望を試みる。その目的は、この分野に携わる研究者、技術者、事業推進者に、オープンなディスカッションの場と素材を提供することにある。よく知られているように、文字認識はパターン認識の中でも最も実用化の進んだ分野である。読み取り文字種を拡大するという基本課題は80年代にほぼ解決され、90年代にはさまざまな商品が市場に投入されている。しかしこれらの成果は、創生期に生まれたコンセプトに基づくものである。21世紀において、文字認識がより期待される存在となり、さらに普及していくためには、研究開発や事業を牽引する新たなビジョンが必要である。それは何であるかを議論したい。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-02-20