消費者情報処理パラダイム : 精緻化見込みモデルと非言語的情報処理に関する考察
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概要
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消費者情報処理パラダイムは消費者の購買過程における「選択」を情報処理過程と見なし、外部からの情報取得と情報統合の過程を記述し説明するものである。それは消費者の情報処理能力の限界と、目標達成行動としての選択行動を前提とし、記憶された内部情報の役割や選択のための意思決定ルールの特徴を、個人差および状況要因の影響を踏まえて分析する。精緻化見込みモデルは特に広告などの説得的コミュニケーションに対する個人の態度変容過程を、情報処理水準の異なる2つの経路に統合したものである。消費者情報処理パラダイムは消費者の認知的側面と目的合理性を強調する傾向があるが、この枠組みにイメージや感情などの非言語的情報処理を統合するアプローチの有効性を最後に検討する。
- 1996-10-07