立体視フィルタ : 立体感発現力の強化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
微小レンズを隙間なく配列したマイクロレンズアレイ(MLA)を介して見る2次元画像に立体感が現れる。MLAを湾曲させると、この立体感は強調される。この強調はMLAで作られる表示画像の全体像に生じる奥行き方向の歪みによる。湾曲で斜めに傾いた微小レンズは、焦点距離が短縮された表示画像に正対する微小レンズとみなせる。このため、左右上下の方向に歪が無く、意識として見える全体像は変形の無い像となる。奥行き方向の歪を脳が無意識に認識し、一種の錯覚により強い立体的な画像と認識してしまう。また、微小レンズの焦点距離が一様で無い分布特性のMALでは、湾曲させることなく平坦な状態で、全体像に奥行き方向の歪が生じ、立体感を強調できる。
- 2000-11-10