MicroHSM^<TM> : 階層記憶装置におけるデータの最適配置制御方式
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
一般オフィス内で扱われるデータ量の増大を受けて比較的安価に大容量を実現できる階層記憶管理 (HSM) が注目を集めている。階層記憶装置は半導体メモリやHDを用いた高速な上位記憶階層と、低速であるがビット単価が安く大容量を実現しやすい可搬型メディア (以下メディア) のオートチェンジャ (以下AC) を用いた下位記憶階層で構成される。階層記憶装置では、データアクセスに局所性がある場合、アクセス確率の高い一部のデータを上位階層に置くことでアクセスの大部分を上位階層に集中し、スループッ卜を上位階層のアクセス速度に近づける事が出来る。しかし、下位階層であるACへのアクセスが発生するとAC内でデータが記録されたメディアをドライブ装置に装填する処理が頻繁に発生するためスループットが極端に低下するという特徴がある (図1-a)。本報告は下位記憶階層として光磁気ディスクのACを用いた階層記憶装置において、特定のメディアにアクセス確率の高いデータを動的に集中して再配置することによってメディア交換回数を低減し、スループットの低下を防ぐデータの最適配置制御方式を提案する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-06