B-7-51 品質劣化リスクを考慮したネットワーク設計/管理法の提案
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
マルチメディア網におけるネットワーク設計/管理の孝え方が種種模索されている。伝統的に通信網計画の分野では、需要予測後その予測値に基づいた設計、という2段構えの業務構造が踏襲されてきた。しかしその場合、ワンポイントの予測値が一旦決定されれば、以後その値で設計業務が行われることとなり、設計段階移行後の予測値自体の吟味が制限される。一方、自由競争下で不透明性を増す需要下では、設計/管理業務においても、コスト・パフォーマンスのみならず、リスクファクターを考慮に入れることは有意であると言える。本検討では、近年金融分野で注目されてきているバリューアットリスク(VaR)の考え方を取り入れ、予測と設計を一元的に扱う方法を提案する。また品質劣化をリスクと考えた場合、VaRを用いてダイレクトにリスクマネジメントの考え方が導入できることに言及する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-03-08