B-6-52 ISUPメッセージおよびパラメータの送受信を制御する機能の実現
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概要
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共通線信号方式No. 7のユーザパートのプロトコルとしてISUP (ISDN user part)プロトコルがある。ISUPプロトコルでは、独自の拡張を行う為の方法が規定されいる。これは拡張用に用意されたメッセージやパラメータの識別子を独自の内容に割り当てることで実現され、一般に他国間、他事業者間、他網間等では拡張用の識別子は識別子の値は同じであっても異った意味を表すことが可能である。相互接続点においては、独自に拡張した部分は相手に送信すべきでなく、メッセージやパラメータを規制する仕組みが必要となる。また、ISUPプロトコルでは新しいサービスの追加や網機能の拡張が行われるのと同時に、新しいメッセージやパラメータが追加されている。例えば、ITU-Tにより標準化されているものでも、1988年版、1993年版、1997年版等があり、今後も改版されていく。古い勧告に準拠した網と新しい勧告に準拠した網との接続点において制限をおくこと無くメッセージをやり取りした場合、古い交換機側は認識できないメッセージやパラメータを受け取ることになり、この様なメッセージやパラメータを処理する為に、無駄な負荷が掛かることになり、最悪の場合システムダウンを引き起こす可能性さえも含んでいる。従って、接続点では互いにサポートしているメッセージやパラメータを認識し、サポートしていないメッセージやパラメータを送らないようにする方法が求めれられている。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-03-08
著者
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