SID-1-2 路面状態センシングシステムの開発
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概要
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走行支援道路システム(Advanced Cruise-Assist, Highway System:以下AHS)は道路交通安全、輸送効率の向上を目指しており、このためには、安全な走行速度、車間間隔を適確に把握できる技術の開発が必要である。これら事象は路面状態と密接に関係しており、現在考えられているユーザサービスにおいてこの路面状態を把握できるセンシングシステムが必要とされている。この要求を受けて、我々は平成8年から5カ年計画で、上記システムの開発を進めている。平成8年度は、各種路面状態を測定するのに適したセンサの抽出と、センサの概略設計を実施した。平成9年度の研究では、要求仕様の分析、ニーズ・シーズ調査を行い、路面状態検出アルゴリズムの開発と基礎実験を実施した。本年度は、具体的なサービスに対応したシステムの詳細設計および寒冷地フィールド実験を実施している。今回、これまでに製作した各種路面センサ情報を組み合わせ、より高度な路面状態を出力できる路面状況推定装置を製作し、平成10年12月に建設省土木研究所の試験走路に据え付けた。本報告では、現在までの開発状況について報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-03-08