LAN機器におけるパルストランスのEMI特性評価の検討
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概要
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近年, 非シールドツイスト・ペア線(UTPケーブル)を用いたEthernetのLAN機器の利用が増加している. これら機器のEMI評価において, 接続されるUTPケーブルからの電磁波放射が最大の問題となっており, これはケーブル上に流れる同相成分が支配的であることがわかっている. この同相成分によるケーブルからの電磁波放射を抑制するには, 機器内部で使用されるパルス・トランス・モジュール(Magnetics)の性能が大きく関与している. 本報告では, このMagneticsの差動成分(伝送信号)と同相成分の単体での伝達特性に着目し, これらの特性とケーブルからの電磁波放射の関係をケーブル上の同相成分測定結果から検討した. 文献より同相成分がケーブルに出力される伝達特性が重要と考えられる. 従って, Magneticsの入出力端子に対して, (1)同相成分の入力から同相成分が出力される伝達特性 (2)差動成分の入力から同相成分が出力される伝達特性について, 100BASE-TX実験モデルを作成して検討を行った.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-06