多周波法に不等間隔周波数配列を用いた超音波距離計による厚み測定
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概要
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超音波や電波の波動を用いた距離測定には、パルスエコー法が多く用いられるが、それに対して連続波を用いる多周波法を我々は提案し考察している[1][2]。この方法の数値的処理は離散フーリエ変換と基本的に同一であり、ディジタル信号処理で高分解(超分解)能を追求すると常に遭遇する基本サンプリング間隔より細かい分解能と、周期的に繰り返すゴーストの抑圧をいかに実現するかという課題を持っている。我々がこれまでに発表している理論考察に、焼き鈍し法を用いた不等間隔周波数配列の設計を新しく導入し、さらに空中超音波による厚み計測の実験を行い、理論的に予測した高精度の測定結果が得られたことを報告する。
- 1997-03-06