位相比較法を用いた2地点間の距離測定

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概要

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テレビ放送の映像信号中には、安定した周波数を持つサブキャリア信号が含まれており、これは放送衛星からの映像信号中にも同様に含まれている。この信号を図1の様に地上の2点で受信することによって2つの信号間には行路差が生じ、これより位相差が生じる。その差を測定、解析することにより測定した2点間の衛星方向成分の距離を求めることが可能である[1]。この方法を便宜上、位相比較法とよぶことにする。我々は、これまで本方法を用いてBS、CS衛星を利用しての距離測定[1]、またこの結果から衛星方向に限らず、任意の方向に向いている距離の測定を行った[2]。しかし、これまでの任意方向の距離測定は2点間を測定するのに利用する測定点が3点であり、また、2回の測定を必要とし、測定方法に無駄があると思われる。今回、新たな任意方向の測定の原理を考案し、測定を行ったので報告する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-03-06

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