最適解の探索を用いた衛星画像からの新しい道路検出
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概要
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衛星から得られた地表に関する高解像度画像からの道路の検出に関して, 地表の自動分類ならびに道路のデータベースの作成を最終目的として, いくつかの自動検出の理論が提案されている. Geman等の研究は, SPOT衛星からの画像から、道路に関していくつかの幾何学的特徴を仮定し, 他のいっさいの情報なしに道路を検出するアルゴリズムとして秀れたものである. しかし, 局所的フィルタリングにおいて, 濃淡情報を直接使用しているため, 雑音に影響されやすい. この欠点を改良するために, 零交差フィルタを用いた検出アルゴリズムが提案されている. まだ, Geman等のアルゴリズムは動的計画法を用いているため膨大な計算時間を要し、全ての可能な道路構造を予め定義する必要があり、適用される画像の大きさが変わると、定義し直す必要がある. 本研究では, 上記の検出アルゴリズムの欠点を除去するために, Cannyフィルタを用いたエッジ検出を行い, 大局的な道路の通過位置決定では, 動的計画法の代わりに最適解の探索を用いる. これによって, 計算時間が大幅に削減でき, かつ全ての可能な道路構造を予め定義することを必要としない.
- 1997-03-06