無給電素子を付加した組織内ハイパサーミア用アンテナの基礎的検討

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概要

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筆者らは組織内ハイパサーミア(癌の温熱療法)用のアンテナとして同軸スロットアンテナの開発を進めている。このアンテナは,必要な加温体積を満たすよう,通常数本をアレーとして用いるため,給電ケーブルの本数が多く,それらの取扱いが面倒である。臨床に用いるにあたり,給電ケーブルの本数を減らすことが可能ならば,患者の苦痛をかなり軽くすることもできる。このことをふまえ,本報告ではアレーの一部を無給電素子に置き換えることを提案する。また,近似的発熱分布推定の手法を確立するとともに,無給電素子による効果をシミュレーションと実験の両面から検討した。その結果,発熱分布の偏りを抑えた均一な発熱分布の実現,臨床に用いるにあたって望まれる発熱分布の制御の可能性など,単に給電ケーブル数を削減する以上に有益な結果を得た。
社団法人電子情報通信学会の論文
1993-06-17

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