擬似土壌を用いた地中放射パターン簡易推定法の検討

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概要

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電磁地中探査においては、アンテナの地中放射パターンの評価が重要であるが、実験的に測定した例は少ない。本報告では、湿土に近い複素誘電率をもつ紙粘土を、疑似土壌として用いた地中放射パターンの簡易推定法を提案する。これはアンテナから放射された電界分布を損失媒質中の発熱分布に置き換え、感熱液晶板の色変化により観測するものである。モーメント法による電界分布の理論値から求めた発熱分布と観測結果を比較すると、十分に一致するとはいえないが傾向をとらえることは可能だと考えられる。ただし、疑似土壌に採用した紙粘土は乾燥、変形などの問題があり、感熱液晶板の温度分解能などの点とあわせて、より有効な方法を検討する必要がある。
社団法人電子情報通信学会の論文
1993-05-21

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