等価回路を用いた多層遮音坂の解析
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概要
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音波の波動方程式を解くことにより、媒質の音響インピーダンス、伝搬定数は媒質のヤング率と密度で表されることが解る。これは電波の場合、これら二次定数が媒質の誘電率や透磁率で決まったと同様の事である。多層媒質に入射する音波の現象を電波の場合と同様に散乱行列を用いて考えると多層媒質総合の散乱行列は、各層の散乱行列の縦続結合で表わせる。即ち、総合散乱行列を用いて多層媒質全体の音圧透過係数、音圧反射係数を容易に求められる。本研究は、従来の研究で媒質の損失を採り入れた例が少ないことに着目して、各媒質の損失を復素ヤング率の形で取り入れてシミュレーションを実施し、その結果を報告するものである。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-03-27