非線形光共振器における間欠性カオス
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概要
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遅延時間の大きな非線形光共振器にはカオスに至る多数の安定振動モードが存在する。我々は、この多重安定振動モードのピークレベルの変調パターンを2値情報記憶状態とみなし、一つの安定振動モードを選択的に励起する方法の一つとして、間欠性カオスによる振動モード間遷移を利用する方法が有効であることを実験的に示した。この方法では、間欠性カオスの振る舞いがモード選択時間を決める重要な要素の一つであり、詳細な検討が待たれていたが、遅延時間の大きな非線形光共振器の振る舞いは高次元性の運動であるため、一般に、この間欠性カオスの解析は容易ではない。本稿では、[2]で採用された振動波形のコーディングに基づいて、非線形光共振器の間欠性カオスの実験データを調べ、間欠性タイプとモード選択時間について検討したので報告する。
- 1995-03-27