MPEG2のエラーコンシールメントに関する一検討
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概要
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現在、各地でMPEC2の放送系および通信系への展開が進められている。これらの使用では、ビットストリームに誤り訂正符号を付加してデータを送るなどの誤り訂正処理が施されており、誤りの発生する確率は非常に少ない。しかし、ひとたび誤りが発生するとエラーが伝搬し易く、大きく画質が損なわれる。そこで、この対策の1つとして、エラーコンシールメントモーションベクトル(以したECMVと称する)によるエラー補正が考えられる。しかし、ECMVによるエラー補正はハードの簡略化からBピクチャーでも1本の前方向の動きベクトルで処理するのが実用的であり、この場合、後方向の扱いが問題となる。また各ピクチャーの一番最初のスライス層内でエラーが発生した場合にはECMVが存在しない等の問題が生じてくる。そこで今回、上記のような一般的にカバーされていない箇所に対する検討を行なった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-11