発進型情報資源による情報提供システムの提案
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概要
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インターネット上で提供されているWWWサーバ等の情報提供サービスは、検索者側の活動によってのみ情報の入手が可能となること、即ち、情報提供者は本質的に受け身的であり、検索者が積極的に検索活動を行わなければならない。WWWサーバの数、インターネットへ接続されるネットワークの数は、指数関数的に増加しており、インターネットに参加している利用者が、自分の欲している情報を効率よくまた、重要な情報を抜けなく入手することは、日に日に難しくなってきている。最近では、ネットワーク・ニュースに関する情報フィルタリングの実験的なサービスも行われている。本稿では、情報提供者側からの積極的な働きかけにより、情報提供者と検索者との相互協力体制を作り、両者にとって効率的な情報の配布と取得の仕組みを作るための方式について論じる。2節では、本研究の基本的な概念、3節では、具体的な適用事例として論文配布システムについて説明する。また、4節では、本研究を推進するにあたり、その背景となっている新世代通信網実験協議会(BBCC)の活動を紹介し、本研究との関係について述べる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-11