ストリートマイクロセル環境における伝搬パス変動の測定と解析
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概要
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市街地ストリートマイクロセル環境において5.2GHz帯でのベクトルチャネルサウンディング測定を実施し,到来素波毎(伝搬パス毎)の瞬時変動特性について解析を行った.送信アンテナは測定車両のルーフ上に設置した半波長ダイポールアンテナを用い,測定車両を道路際に停車させた状態(静止状態)にて測定を実施した.送信アンテナは受信アンテナからの距離100m〜600mの範囲でほぼ100m毎の位置とした.受信アンテナには8素子均一リニアアレイアンテナおよび8×8素子均一方形アレイアンテナを用い,アンテナ高をそれぞれ4m,8m,13mの3通りに変えて測定した.測定データにUnitary ESPRIT,SAGEなどの信号処理アルゴリズムを適用し,ドップラー周波数,到来波方向,時間遅延,受信電力のパラメータ推定を行った.推定結果から,同一素波を抽出処理し,各素波における瞬時変動特性について調べた.本論文では,観測された素波の瞬時変動が主に3通りの変動で分類できることを明らかにすると共に,それら変動パラメータの分布特性について論じる.今回の測定データでは,統計的パラメータを導き得るだけのに十分なイベント数が得られていないため,更なる測定が必要であるが,素波変動のモデル化に向け,極めて有意な結果が得られた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-10-12
著者
-
多賀 登喜雄
Nttドコモワイヤレス研究所
-
Thoma Reiner
Ilmenau University Of Technology
-
Thoma Reiner
Faculty Of Electro-technique And Information-technique Ilumenau University Of Technology
-
Richter Andreas
Ilmenau University Of Technology
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