保守マニュアルの動的リンク方法の考察
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概要
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大規模システムの開発及び維持管理作業においては,膨大な技術文書群の中から作業に関連する情報を漏れなく検索することが困難になる.そこで,文書間の関連をリンクとして表現するハイパーテキストが提案されている.ハイパーテキスト化の手法は幾つかあるが,国際標準であり商用実績もあるSGML(ISO 8879 Standard Generalized Markup Language)をベースにすることで複数組織間での文書共有も容易となる.SGML文書間のリンク方法として,リンク先文書を表す属性値を持つタグをリンク元文書に埋め込む方法が知られている.しかし,(1)著者以外の開発者や保守者(以下,利用者)が,独自の観点からリンク情報を埋め込むことができない,(2)文書が大量であり,かつ,追加,変更が頻繁であると,リンク情報の維持管理が煩雑になる,という問題がある.問題(1)は,文書に埋め込むリンク情報の他に,文書とは独立したリンク情報を設けることで解決できる.更に,リンク先文書を直に指定せずに,条件に適合する文書へ動的にリンクすることで、問題(2)も解決できる.本稿では,技術文書の動的リンクにおいてリンク先文書の検索条件を記述する言語に求められる要求条件を整理し,言語仕様案を提案する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-11
著者
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