携帯電話端末の省電力化技術の動向
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概要
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携帯電話市場はアナログ方式に加えデジタル方式のサービス開始に伴って、急激な成長を続けている。国内市場に於いては、1994年の端末の売り切り制の導入を機に、端末の低価格化、基本料金の値下げなどにより急速に拡大し、1995年10月には700万台を突破する勢いである。また、1993年以来急速に普及したPDCデジタル方式は、マルチメディアを中心とする次世代移動体情報端末の技術を確実に押し進め、移動通信市場の明るい未来を予見している。しかしながら、アナログ方式のショルダーホンの開発以来の省電力化と小型・軽量化の技術開発は、将来の超小型携帯電話あるいは高機能情報端末の開発に於いても、依然として永遠の技術課題である。本稿では、アナログ/デジタル方式の携帯電話端末の省電力化技術の取り組みを特に無線部分中心にその一端を述べると同時に今後の展望を述べる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-11