トランスポート層ログを用いたOSIエージェント試験方式
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概要
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現在、OSI管理の管理プロトコルとしてCMIPが標準化されている。CMIPを実装したエージェントを開発する際、エージェントとマネージャとを接続し、実際にプロトコル送受信を行う、という試験をかなり多く必要とする。また、プログラムの品質維持のためには、リグレッション試験が不可欠である。ところが、マネージャに良質のユーザインタフェースがあったとしても、繰り返し行われるリグレッション試験のためには、マネージャ操作に多大の工数が必要となる。さらに、マネージャとエージェントを独立して開発する環境においては、それらの間のシーケンスが必ずしも事前に整合されているとは限らず、障害をひきおこしたシーケンスの再現試験は困難な場合が多い。そこで我々は、プロトコル送受信試験時に、End-to-Endでのデータの流れを観測するのに最も適したトランスポート層においてログを取得し、2度目以降の試験ではそのトランスポート層ログを利用してプロトコルシーケンスを自動的に再現することによってリグレッション試験を容易にした。本稿では、このOSIエージェント試験方式について報告する。
- 1995-03-27