不要電力が高分解能測角アルゴリズムに与える影響
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概要
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MUSIC(MUltiple SIgnal Classification)法をはじめとする高分解能測角アルゴリズムのシミュレーションは,測角すべき各信号源から放射電力のみを考慮して行われているものが多い。しかし実際のアンテナ系では,各アンテナ素子からの再放射電力,周囲の壁面・物体からの反射電力,意図的な妨害電力などが受信電力に影響を与えている。こうした不要電力は,仮に比較的小さい電力の場合でも,ガウス雑音とは異なり,信号電力との相関が高いと考えられ,アルゴリズムの性質上無視できない要素であると考えられる。本研究ではこのような不要電力を考慮した場合のMUSIC法の動作について数値的に検討を行い,高分解能測角アルゴリズムの実際のアンテナ系への適合性を検討することを目的とする。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-03-27