光ファイバアナログ伝送方式におけるスペクトラム拡散信号伝送特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年光ファイバによる無線信号の伝送方式は、その低損失性や設置性からCATVや無線信号の伝送に広く使用されてきている。また近年、無線LANや移動体通信の需要の増大及びサービスの多様化に対応するFPLMTSへ向けたCDMA(Cord Division Multiple Access)方式など、スペクトラム拡散通信の実用化が進められている。スペクトラム拡散方式(以下SS)は比較的広い伝送帯域を必要とし、使用される周波数は数百MHz以上の周波数帯となる。しかし、この周波数帯において金属線により伝送する場合、その伝送損失から線径が太くなったり、伝送距離が制限されたりする。そこでこのSS信号をアナログ光ファイバで伝送することを考えた。従来の光ファイバによるアナログ伝送(SCM)では、優れた特徴がある一方、その伝送歪みに起因する伝送信号相互の相互変調歪み等が発生することが問題となっており、この問題がSCM伝送のコストを押し上げる原因となっている。しかし、SS方式ではその信号自体が広帯域に拡散されており、また信号強度もパワーコントロールにより均一である。そのため、歪み特性等に関しての制約が少なくなる。以上のような特徴をもつSSと光アナログ伝送方式について検討を行った。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-11
著者
-
千葉 修
国際電気(株)北海道開発センタ
-
松田 成司
日立国際電気
-
松田 成司
国際電気(株)北海道開発センタ
-
佐藤 博世
国際電気(株)北海道開発センタ
-
柴野 朗
国際電気(株)北海道開発センタ
-
今荘 義弘
国際電気(株)北海道開発センタ