実時間濃淡マッチングプロセッサRGMPの開発
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概要
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近年、FAラインの部品位置決め・外観検査の自動化を目的とする画像処理において、従来の二値化処理に代わり、環境変動にロバストな濃淡処理が注目されている。濃淡処理の中でも最も代表的な濃淡マッチングは、正規化相互相関を用いてあらかじめ登録されたモデル画像に一致する部分画像を対象画像の中から探し出す処理であり、二値のマッチングに比べ位置決め精度が良く、照明変動やカメラのピントぼけなどの環境変動に対応できるなどの優れた特徴をもつ。しかし、膨大な計算量を要するため実時間処理(ビデオレート)は困難とされてきた。今回、実時間濃淡マッチングを実現するプロセッサ、RGMP(Real-time Gray Matching Processor)を開発した。本報告では、その相関アルゴリズムと相関演算回路の小規模化方法を中心に報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-03-27