高速ラベル付け演算における仮ラベル付けアルゴリズム

概要

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ラベル付け演算は、画像処理においてよく利用される演算であり、多くのラベル付け演算のアルゴリズムが研究されている。しかし、ラベル付け演算の処理速度は、他の画像処理演算と比較すると処理に時間がかかり、また演算に必要なメモリ量も大きいため、改善が望まれている。筆者らはラベル付け演算の高速化手法として、「ラベルテーブルの不要な高速ラベル付け演算」について既に報告した。この方式は、画像サイズをN×Nとしたときに、演算量の最悪値はO(N^3)であり、従来方式の演算量の最悪値O(N^4)と比較して大幅に改善されている。また、演算において大きなメモリを必要とせず優れた方式である。しかし、実際の演算速度に関しては、乱数パターンにおけるシミュレーションでは従来方式より高速であることが確かめられているが、演算量は入力画像に依存しており一概に優劣は判断できない。本稿は、ラベルテーブルの不要な高速ラベル付け演算方式を改良し、さらに平均の演算量を小さくするものである。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-03-27