直角座標に対して斜めに配置された金属薄板のFDTD法解析
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概要
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電子レンジは基本的に直方体から構成されているので,解析する場合には直角座標を用いるのが一般的である。キャビティ壁面の座押し等が直角座標に対して斜めになっている場合は,CP法を用いればモデリングの精度は向上する。しかしマッチング用反射板などが直角座標に対して斜めに置かれている場合には,任意座標系を用いて忠実にモデリングするか,あるいは直角座標系で階段近似する他方法はない。前者は精度よく計算できるが,計算時間並びに計算メモリが増加する。このことは電子レンジ解析にとって大きな問題となる。また後者の場合も精度よく計算するにはセルサイズを十分細かく取らなければならないので前者と同様の問題が起こる。そこで我々は計算時間並びに計算メモリにそれほど負担をかけず,かつ直角座標系のままで階段近似せずに解析する方法を考察した。以下にこの方法の有効性について述べる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-03-27