Genetic Algorithmを用いたルーティング制御の検討
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概要
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本稿は分散制御についての検討である。分散制御では個々の制御機能(エージェント)が局所的な情報をもとに独自の判断で行動するためエージェント間で行動の競合が生じてしまう。この競合の解消方法が重要な課題の一つである。今回提案する方法では、各エージェントが各々独自に定めた確率に従って次の行動を決めるというモデルを想定する。行動に競合が生じた場合、競合するエージェント間でお互いにこの確率分布を情報交換し、これをもとに他のエージェントが次に取り得る行動を推定して競合を回避するように行動を決定していく。各エージェントは、Genetic Algorithmを用いて他のエージェントの行動パターンを多数生成しながら、より多くの状況に対応できる行動を選択する。提案アルゴリズムを通信網におけるルーティング制御に適用し、シミュレーションにより有効性を検証した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-10-29
著者
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