学習前後におけるCA3-CA1間の発火活動の変化による記憶パターンの選択的消去 : STDPによるシナプス減弱の積極的応用
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概要
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海馬は記憶にとって重要な脳部位であるが、その記憶容量には限界があると考えられる。そこで本研究では海馬で発生するシータ波の活動パターンが学習の前後で変化するというAdeyらの実験結果を参考にし、海馬が選択的に蓄えられている情報の消去を行うという機能を提案する。ここで、ニューロンの発火とスパイク到着の時間差の逆転によって、シナプスの強化と減弱が入れ替わるSTDPによって、複数のパターンを学習させた後、あるパターンを選択的に消去できることを示す。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-06-21