厳密に制御できる小規模の神経ネットワークの構築 : 構成的手法による神経ネットワークの動態の研究に向けて(<特集>「脳・認知科学」及び一般)
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概要
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この研究の目的は、実際の神経細胞を使い、任意のネットワークを形成し、その挙動を解明することである。この系を実現するための最大の難関は、そのための細胞培養の技術である。本実験では神経前駆細胞のように振舞う細胞株PC12を用いて、3つの基礎実験を行った。1)無血清培養。未知の因子が多量に含まれる血清の代わりに、既知の添加物を加え、安定して継代培養することに成功した。成長率、分化能も正常であった。2)細胞の定量的な選別。セルソーターを使い、粒径と形が均一で、かつ生存率、分裂能、分化能が高い細胞を選別することに成功した。3)細胞位置の制御。シリコンゴムを培養皿にプリントした。この方法は簡便で、応用範囲が広く、かつ再現性が高かった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-01-20
著者
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