人工生命と生物の個体発生 : 機械と生気 (<小特集>人工生命 2.生物学の立場から 2-2)
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概要
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人工生命の定義や意味するところは明碓でない.それはミーティングArtificial LifeIIIのプログラムをみてもわかる.「ウィーナ以降わかってきた生物の特徴を取り入れた機械」と人工生命を定義しても結局のところサイバネティックスと比べて新規性はない.人工生命の研究者の間では簡単なルールで個体発生の過程がコンピュータグラフィックスで表現できるといっているが,この簡単なルールは生物学的に碓認されたものではない.また,人工生命といわれるとどうしても生気論を意識せざるを得ない.私の線虫の老化の研究を思い起こすと,生気を思うのである.
- 1994-02-25
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