古くて見えなくなってしまったものをみる : 文化財を科学の目でみる (<小特集>見えないものを"みる"-3)
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概要
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現在の文化財を"みる"方法の中で,最もよく使用されており,将来性もある方法として,X線CT,X線マイクロアナライザ付き走査型電子顕微鏡,マッピング型EPMAとマッピング型蛍光X線分析法の4法を挙げた.これらの方法の概要を述ベ,文化財への適用結果を示した.すなわち,中国六朝時代の俑の分析,ヒッタイト期の金属鉄の検出と分析,砂金中の金銀の分布状態分析,鉄滓の化合物分布状態分析と陶器表面色釉薬模様の元素分布状態分析の結果である.文化財をみる方法の研究はまだ始まったばかりであり,今後更に方法の開発研究などに努める必要がある.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-07-25