光波ネットワークの研究動向
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概要
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光は,古典的に考えれば,周波数が200〜800THz(1THz=1,000GHz=10^l2Hz)の電磁波である.光ファイバ低損失波長域である1.5〜1.6μmだけでも,光周波数に換算して12.5THzという極めて広い周波数帯域となり,今までにない膨大な周波数リソースが解放されることになる.このような広い光周波数帯域を分割して通信を行う光周波数分割多重(optical Frequency Division Multi-plexing,光FDM)を基本に,伝送速度,変復調形式,伝達形式といった情報の属性に依存しない多重を実現し,現在実用になっている時分割多重(TDM)を基本にしたディジタル網にない拡張性,柔軟性を有する光伝達網の実現をめざした研究が,盛んになってきた.本稿では,光FDMを基本にした伝達網,光波ネットワークに関して,その技術現状,今後の課題と将来の通信網へのインパクトについて解説する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-03-25
著者
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