下側頭葉と物体認識
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概要
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単一細胞活動記録によって, サルの下側頭葉TE野の細胞が, いろいろな中程度に複雑な図形特徴にそれぞれ選択的に反応し, 似た図形特徴に反応する細胞が皮質の表面に垂直な方向に伸びたコラム状の局所領域に固まって存在することが示された.更に光計測法を用いて細胞活動の空間分布を調べると, 皮質上での位置と高次刺激空間内の刺激特徴の位置が対応する連続的なマップの存在が示された.この連続的なマップは, 物体像を異なった観察角度, 照明条件, 物体の姿勢における像に変換するのに使われていると思われる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-07-25
著者
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