3-3 最近の衛星搭載システム構成技術(<特集>宇宙通信の新しい展開 3,宇宙通信の基盤技術)
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概要
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NTTが国内衛星通信に利用してきた通信衛星さくら3号(CS-3)の後継・発展機として開発されたN-STAR a号機は平成7年8月に打ち上げられた. 本稿はこのN-STARを具体例として, 最近の衛星搭載システムの構成技術について概説する. N-STARは, 既存の静止衛星ではほぼ最大級の大きさの3軸姿勢制御方式の通信衛星で, 軌道上で全長27m, 軌道上初期重量が約2tであり, CS-3で搭載しているCバンド(6/4GHz), Kaバンド(30/20GHz)のみならず, 新たにSバンド(2.6/2.5GHz), Kuバンド(14/12GHz)も搭載することとした. 更に, Kaバンドでは新たにマルチビーム通信系も搭載し, 1機の衛星で多彩なサービスを実現することを可能とした衛星である. 通信系およびバス系において数々の新しい試みがなされているが, 本稿では特に搭載通信系に絞って, どのような技術で本衛星を構築してきたかを述べる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-04-25