2-2 国際通信における衛星通信の現状(<特集>宇宙通信の新しい展開 2,宇宙通信システムの現状)
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概要
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国際間の商業衛星通信はインテルサットによる独占状態が続いたが, 米国の自由競争政策やインテルサット条約の参入規制緩和により, 別個衛星システムとよばれる私企業による衛星システムが設立され, 国際衛星通信分野にも市場競争が導入された. 一方, 国際間の大容量の光海底ケーブルの建設が進み, 衛星通信から光海底ケーブルへの移行が著しく, 衛星通信はその広域性, 同報性, 簡便性, 機動性を生かしたサービス分野に新たな活路を見い出そうとしている. 規制緩和の促進と国際間の協調による静止軌道と周波数の有効利用により, 衛星通信の更なる発展を期待したい.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-04-25