光磁気ディスク用光ヘッド自動調整システム
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概要
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光磁気ディスク用光ヘッドの量産のための全自動調整システムを開発した.光ヘッドはレーザダイオード, コリメートレンズ, 対物レンズ, 各種のプリズム, 各種のディテクタなどの数mmサイズの微小光学部品からなる.その組立てにはμmオーダの高精度の位置決めと固定が必要で, 調整作業が不可欠である.調整とは対象に測定と操作を繰り返し施し, 漸近的に所定の性能値を実現し対象を固定する作業である.例えばレンズを移動しながら収束ビームの形状を測定し, 所定の形状になる位置にレンズを移動し固定することが相当する.このような調整は熟練者による比較的長い作業時間を必要とするため, 光ヘッドの量産のあい路の一つであった.光ヘッドの調整はレーザダイオード光軸調整, ビーム形状調整, サーボ信号調整からなる.測定および認識, 操作量算出, 操作, 確認, 固定からなる一連の調整のアルゴリズムを考案し, それを実現する技術と設備を開発した, 光ヘッドの調整では単純な測定値ではなく, 測定値を処理してビームや波形の形状を認識して, 操作量を決めることがポイントである.この自動調整システムにより熟練者で約9分を要した調整を約6分で行うことができた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-07-25
著者
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玉野 道夫
富士通オートメーション株式会社
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松枝 準
富士通株式会社生産システム本部
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大沢 不二男
富士通オートメーション株式会社
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須藤 和巳
富士通株式会社生産システム本部
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菊地 孝大
富士通オートメーション株式会社
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肥塚 哲男
(株)富士通研究所, 厚木市
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古川 泰男
富士通株式会社生産システム本部
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肥塚 哲男
株式会社富士通研究所
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肥塚 哲男
(株)富士通研究所
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