弛緩パラメータを用いたボケ画像の正則化反復復元
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概要
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画像復元とは,劣化した観測画像からなるべく忠実に,もとの画像に復元させることである.流れボケに雑音が混じって劣化した画像を復元するときには,エッジ領域でリンギングエフェクトが強くなり,平面では雑音が増幅される.こういう場合には正則化復元法が効果的である.従来の正則化理論による画像復元では正則化パラメータとして固定したパラメータを用いていた.本論文では既存の正則化画像復元の理論をそのまま適用すると共に,収束条件を守った状態で,可変正則化パラメータと弛緩パラメータを用いて復元する手法を提案する.これらのパラメータは画素周りの画像情報に従って適応変化するので,リンギングや雑音を同時に抑えるのに効果がある.この方法を用いて雑音の混じった流れ画像復元のシミュレーションを行い,その効果を確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-11-25