ビデオサーバソフトウェア-Video Network Server-その設計と実装評価

概要

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本論文では, 既存のネットワークファイルシステムをビデオ機能拡張した新規ビデオサーバ方式を提案する. 従来のネットワークファイルシステムは, ビデオデータ転送レートを保証する機構をもたないため, ビデオデータのリアルタイム転送を行うことができなかった. そこで, 新規ビデオサーバ方式では, ディスクからのビデオデータ読出しビットレートを保証するためにタイムスロット方式を採用すると共に, タイムスロット分割法とエレベータシーク法を組み合わせた新規タイムスロット方式を用いることによりクライアントへの応答時間の短縮を図っている. また, サーバからのビデオデータのネットワーク送出に関して, レート制御機能をもたない既存のネットワークプロトコル上で, レート制御を行う新規手法を用いる. これらの方式の実装評価を行った結果, 新規タイムスロット方式により従来方式に比べてクライアントへの応答時間が1/2〜1/10に短縮されること, また, 新規レート制御法により応答遅延時間の最悪値がデータ転送レートを保証するために許されている時間内になることを確認した.
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-04-25