状態分割融合法による高効率な隠れマルコフ網の自動生成
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概要
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高性能な音素環境依存モデルである隠れマルコフ網(HMnet)の自動生成アルゴリズムとして,これまでに,逐次状態分割法(SSS)が提案されている.この方法は,状態の分割のみによってHMnetの詳細化を進める,分割型の手法である.一方で,モデルパラメータの部分的な類似性に着目してパラメータを融合させながらモデルの構築を進める「融合型手法」も提案されている.これらの方法は,共通の目的をもちながら,そのアプローチは正反対であり,互いに相補的な関係にある.本論文では,「分割型手法」であるSSSに「融合型手法」のメカニズムをとり入れ,両者の欠点を互いに補うことで,更に高性能なHMnetの自動生成を可能にした"状態分割融合法"を提案する.更に,日本語中の25通りの音素サンプルを用いて実際に生成したHMnetに対する種々の評価実験を通して,その性能を明らかにする.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-05-25