バッテッド管の超音波引き抜き加工に関する研究
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概要
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機械構造用管状部品の多機能高性能化、部品加工の省力化等の要求に伴い、各種バッテッド管の需要が急増した。しかし、バッテッド管は形状の複雑さに加え、加工中にプラグが周期的に前進・後退を繰り返すという機構を伴うため、引抜加工が困難で、素管の材質、加工工程、引抜加工1回あたりの減面率、加工速度等に多くの制約があった。また、加工品の寸法精度や表面仕上げ、工具寿命等にも問題点があった。さらに、プラグの前進、後退に伴う衝撃音や衝撃的加工による傷の発生も無視できなかった。一方、現在生産されているインナバッテッド管あるいはアウタバッテッド管はそれぞれ、厚肉部肉厚が薄肉部肉厚のそれぞれ2.0倍以上あるいは1.5倍以上になればその利用分野と需要量は飛躍的に増大することが予想される。本研究の目的は、上記の制約や問題点を解消するとともに、肉厚比率増大の要求を実現するために、引抜加工の際に超音波のパワを利用する技術の開発にある。超音波バッテッド管引抜装置を設計試作し、引抜実験を行ったところ、ほぼ満足すべき成果が得られたので報告する。
- 2000-02-28
著者
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