電流制御モード双方向コンバータ供給バッテリーリンクをもつ入出力共通バスライン形UPS

概要

論文の詳細を見る
近年、PWMコンバータとPWMインバータいわゆるハーフブリッジアクティブ整流コンバータとハーフブリッジ正弦波PWMインバータを組み合わせた簡単なシステム構成のUPSは、コンピュータを中枢とする応用機器分野において不可欠なものとなっている。このUPSトポロジーは、システムとしての変換効率やサイズ・重量・コストなどの点で、有効な回路構成となっているのみならず、商用電源環境の点においても考慮されている。しかし、ハーフブリッジ構成のUPSは、AC-DC-ACのDCリンクにおける電圧を高く設定しなくてはならないため、バッテリーバンクに対して直流セル数が多くなり信頼性・コスト・寿命・効率などの点から重要な問題を抱えたままになっている。この問題を解決するために、新しいUPSシステムトポロジーが提案され、実証的評価・検討がなされている。本論文は、コンバータ・インバータシステムのバッテリーDCリンクに双方向コンバータ回路を持つ非絶縁型UPS回路トポロジーを提案した。また、この電力変換プロセッシングと制御プロセッシングの原理を紹介すると共に、2つのユニークかつ高性能UPSの実験結果をそれぞれ記載した。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-02-15